CONTENTS目次(10項目)
  1. 01IT転職の履歴書と職務経歴書は何が違う?役割を先に整理
  2. 02IT転職の履歴書は各欄をどう埋める?項目別の書き方
  3. 03転職回数が多い・SES経験・ブランクありでも職歴を整理して見せるには
  4. 04職務経歴書でプロジェクト実績を伝える書き方
  5. 05未経験者と経験者はどう書き分ける?志望動機・自己PRの記載例
  6. 06書類選考で落ちやすいIT転職の履歴書にはどんなNG例がある?
  7. 07提出前に使える履歴書・職務経歴書・スキルシートの点検チェックリスト
  8. 08関連する記事
  9. 09趣味・特技
  10. 10まとめ

この記事の要点

  • 履歴書は事実を簡潔に、職務経歴書は実績を詳しく書く
  • 実績・担当範囲・技術の3点を応募先ごとに並べ替える
  • 年号は和暦か西暦のどちらかに統一し全書類で揃える
  • プロジェクトは期間・規模・役割・技術・成果で整理する
  • 志望動機と自己PRは使い回さず応募先に合わせて書く

01IT転職の履歴書と職務経歴書は何が違う?役割を先に整理

履歴書は基本情報、職務経歴書は実績詳細を書くとひと目で分かる比較図
左は履歴書で学歴・職歴・資格などの基本情報、右は職務経歴書で案件ごとの役割・技術・成果を詳しく書く、という違いを比較しています。
POINT

履歴書は事実を正確に伝える書類、職務経歴書は担当範囲と実績を見せる書類で、役割が違います。

履歴書は基本情報、職務経歴書は実績を見せる書類

履歴書は、学歴・職歴・資格といった基本情報を短く正確に伝える書類です。中途採用では、職歴欄がもっとも重視されるとされています。

職歴欄は古い順に書き、会社名は「株式会社」まで略さず正式名称で記入します。配属部署のほか、異動・昇格で役割が変わった場合の内容も添えましょう。詳しい業務内容や使った技術まで履歴書に詰め込む必要はありません。そちらは職務経歴書に回します。

職務経歴書は、A4縦1〜2枚程度に職務の内容を自由様式で詳しく書く書類です。履歴書に書ききれない内容を補う位置づけなので、応募先ごとに内容を変えるのが基本です。同じ内容を複数社に使い回すのは適当でないとされています。

IT職では、使った技術や担当した工程が選考の中心になりやすい傾向があります。採用側が見たいのは「どの工程で何を使ったか」なので、その答えが載る職務経歴書の出来が、書類選考の結果を左右すると私は考えています。

一方で、履歴書に大きな不備があると、職務経歴書まで読まれない場合があります。誤字や空欄、和暦と西暦の混在は、見直しだけで確実に消せるミスです。履歴書では加点を狙わず、ここで落とされないことを優先してください。

履歴書と職務経歴書の比較表(記載内容・分量・書き分けの目安)

  • 記載内容

    履歴書
    学歴・職歴・資格・志望動機
    職務経歴書
    案件ごとの役割・技術・成果
  • 分量

    履歴書
    端的に
    職務経歴書
    A4で1〜2枚程度が基本
  • 書き分け

    履歴書
    事実を簡潔に
    職務経歴書
    応募先に合わせて調整

応募先ごとに書き換える前提なのは職務経歴書のほうです。案件の洗い出しには時間がかかるので、準備の時間はそちらに多めに回すと進めやすくなります。

職務経歴書の分量は、資料によっては2〜3ページを理想とするものもあります。経験が長い方は、応募先に関係の深い案件を厚めに書き、古い案件は短くまとめると読みやすくなります。

スキルシートは、企業や人材会社が指定する様式のことが多く、公的な標準様式はありません。指定があればそれに従い、なければ職務経歴書に技術一覧を添える形が無難です。

応募先に合わせて整理したい実績・担当範囲・技術の3点

書類を作る前に、次の3点を応募先ごとに整理します。

  • 実績:数字や変化で示せる成果
  • 担当範囲:要件定義・設計・実装・テスト・運用のどこか
  • 技術:言語、フレームワーク、DB、クラウド、ツール

求人票や採用ページで求める経験を確認し、3点のうち重なる部分を前面に出します。求人票に書かれた技術名や工程名は、職務経歴書の言葉選びの手がかりにもなるでしょう。

たとえばバックエンド職の求人に、フロントエンドの経験を同じ分量で書いても伝わりません。重なる経験を冒頭に置き、重ならない経験は短くするのが近道です。

数字で示せる成果が見当たらない場合は、担当範囲や使った技術を具体的に書くだけでも、仕事の輪郭は十分に伝わります。無理に数字を作らず、事実として言えることを丁寧に並べてください。

02IT転職の履歴書は各欄をどう埋める?項目別の書き方

履歴書の主要欄は正式な事実を簡潔に書き、詳しい業務内容は別紙に回す構成図
履歴書は「学歴職歴」「資格」「志望動機」などを正式名称で簡潔に埋め、技術や業務の詳しい説明は職務経歴書などの別紙に回すと整理しやすくなります。
POINT

履歴書の各欄は、事実を略さず正式名称で書くのが基本です。迷う欄は職務経歴書に回します。

学歴・職歴欄の書き方~スクール経歴や前職の営業経験はどこまで書く?~

学歴は入学・卒業を古い順に書き、学部・学科・コースまで明記します。職歴は会社名を略さず、配属部署や異動・昇格による役割も添えます。

正社員以外でも、1年以上続けていれば職歴として扱われるのが一般的です。

スクール経歴の扱いに公的な決まりはありません。学歴欄の末尾か職歴欄に、学習期間と修了を一行で書く方法がよく使われています。

詳しい学習内容や制作物は、職務経歴書かポートフォリオに回すと整理できます。

前職が営業でも、履歴書に書くのは会社名と配属部署、役割で足ります。営業経験をIT職にどう結びつけるかは、志望動機と職務経歴書で語る部分でしょう。

免許・資格欄の書き方~基本情報技術者やクラウド系資格を並べる順番~

資格は取得順に、正式名称で書きます。取得予定のものも、その旨を添えれば記載できます。

IT系では、IPAの基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などが代表的です。試験名は取得した時点の名称で書いてください。

欄が足りないときは、応募職種に関係の深いものを選びます。クラウド系の資格も同じ考え方で、略称ではなく正式名称にします。

資格が一つもなければ、欄は空けずに「特になし」と書きましょう。中途採用では資格よりこれまでの経験に目が向きやすいので、関係の薄い資格まで無理に並べる必要はありません。

志望動機欄(約200文字)の書き出し~IT未経験でも伝わる型~

200文字前後に収めるなら、押さえる型は次の4つで足ります。

  • 何をしたいか
  • 経験や学習:根拠になること
  • 応募先との接点:技術や事業
  • 貢献:入社後にどう活かすか

未経験なら、現在の学習内容と作ったものを具体的に書くと説得力が出ます。例文のテンプレをそのまま流用した場合、採用担当者には見抜かれやすいものです。

03転職回数が多い・SES経験・ブランクありでも職歴を整理して見せるには

短期離職やSES案件、ブランクを隠さず、履歴書と職務経歴書で整理して見せる図
短期離職やブランクは事実として載せ、SESは履歴書では会社・期間、職務経歴書では案件詳細に分けると、経歴の空白や混乱を避けやすくなります。
POINT

職歴は事実を隠さず、見せ方を整えるのが基本です。短期離職もブランクも、説明を用意すれば不利になりにくくなります。

1年未満の短期離職が複数ある場合は全て書くべきか

短期間のものも含めて、正確に書くのが基本です。省くと経歴に空白や食い違いが生まれ、面接で不信感を持たれかねません。

ハローワークの資料でも、期間が短くても学びや希望職種との関連があれば記載するとされています。

退職理由は、会社都合や期間満了以外なら「一身上の都合により退職」と書くのが通常です。

本当の理由は、面接で答えられるよう整理しておきましょう。職務経歴書では、短期でも学んだ技術や担当した作業を一行添えると、前向きな印象になります。

SESで派遣先が複数ある場合は案件ごと?会社単位?

履歴書は会社単位で書き、案件の詳細は職務経歴書に回すのが読みやすい形です。

  • 履歴書:所属会社と在籍期間、業務の概要
  • 職務経歴書:案件ごとの期間・役割・技術・成果

守秘義務で客先名を出せない場合は、「金融系システム」「物流系サービス」のように業種で示す方法があります。

スキルシートの書式では、工夫した点や努力が書きにくいことがあります。事業会社へ応募するなら、職務経歴書でその部分を補ってください。

半年ほどのブランク期間を前向きに説明する書き方

ブランクは隠さず、期間と理由を短く書きます。面接で聞かれやすいので、説明は事前に考えておきましょう。

学習や資格取得に充てていたなら、その内容と成果を具体的に書けます。休養や家庭の事情であれば、事実を簡潔に述べ、現在は就業に支障がないことを添えます。

副業や個人開発の実績は履歴書のどこに書く?

副業は履歴書の職歴欄ではなく、職務経歴書に書くのが無難です。フリーランスとして事業を行っていたなら、個人事業主としての期間を職歴欄に書く方法もあります。

個人開発は、職務経歴書の「活かせる経験」や補足欄に、制作物の概要と使った技術を書きます。リンクも添えれば、公開しているものを確認してもらいやすくなります。

04職務経歴書でプロジェクト実績を伝える書き方

プロジェクト実績は期間・規模・役割・技術・成果の順でそろえて書くと伝わる図
案件ごとに「期間」「規模・役割」「技術」「成果」を同じ順で並べると、採用側が読み比べやすくなり、書き漏れにも気づきやすくなります。
POINT

担当範囲・技術・成果を案件ごとに揃えて書くと、採用側が即戦力かどうかを判断しやすくなります。

冒頭の職務要約で強みを3〜4行にまとめる

職務要約は冒頭に置きます。経験年数、主な領域、強み、応募先での活かし方を3〜4行で書きましょう。資料によっては200〜400字を目安とするものもあります。

案件を全部並べる必要はありません。特に見せたい1〜3件を後段で詳しく書く構成のほうが、読み手には親切です。

要約は、職務経歴書のなかで最初に読まれる部分です。ここで「この人は自社の求める領域にいる」と伝わらないと、後段の詳細まで読み進めてもらえない場合があります。

応募先の求人票を見て、求められている経験と重なる部分を要約の前半に置くと効果的です。たとえば受託開発の経験が長くても、応募先が自社サービスの開発を求めているなら、サービス改善に関わった案件を先に出します。

プロジェクトごとに書く項目(期間・規模・役割・使用技術・成果)

案件ごとに、次の項目を同じ順で揃えます。

  • 期間:開始・終了年月
  • 規模:チーム人数、システムの概要
  • 役割:担当工程とポジション
  • 使用技術:言語、フレームワーク、DB、OS、ツール
  • 成果:数字や変化で示せる結果

順番を揃えておくと、案件が3つ4つと並んでも、期間だけ、人数だけを拾って読み比べられます。書く側にとっても、空欄を見れば書き漏れにすぐ気づけます。

成果に出せる数字がない場合は、処理時間の短縮、エラーの削減、担当顧客数などで代わりに示せます。

役割の欄では、担当した工程を要件定義、設計、実装、テスト、運用のように具体的に区切って書きます。リーダーや後輩の指導を経験しているなら、その点も忘れずに添えてください。

守秘義務で案件名を出せない場合は、「金融系の業務システム」のように業種と内容がわかる程度にぼかして書きます。名前を伏せても、規模と役割が伝われば評価の材料になります。

「やったこと」ではなく「成し遂げたこと」で書くコツ

「設計・実装・テストを担当」だけでは、誰が書いても同じ文になってしまいます。チームの規模、自分の役割、課題、解決の方法、その後の変化を一続きで書くと、あなただけの実績になります。

次の空欄を埋めれば型になります(例文のため、自分の事実に置き換えてください)。

「〇名のチームで△△を担当。□□という課題に対し、××を導入し、◇◇を改善しました。」

書き出す前に、次の3点を自分に問いかけてみてください。

  • 担当前と後で、何が変わったか
  • 自分が判断・提案した場面はどこか
  • チームや運用に残ったものは何か

成果が目立たない保守案件でも、障害対応の手順を整えた、引き継ぎ資料をつくったといった変化は書けます。大きな数字がなくても、変化の中身を具体的に書けば十分に伝わります。

数字は、後から根拠を説明できるものだけを書いてください。記録がないと、面接で答えに詰まります。

使用言語やフレームワークはどこまで列挙する?経験年数とレベルの書き方

言語やフレームワークは、バージョンまで書けると具体性が増します。GitHubなどの周辺ツールを添えれば、チームでの開発経験も伝わります。

経験年数とレベルは、表にまとめると見やすくなります。

  • 言語

    経験年数
    〇年
    レベルの書き方
    設計から実装まで単独で担当
  • DB

    経験年数
    〇年
    レベルの書き方
    基本的なSQLの作成
  • 独学分

    経験年数
    〇か月
    レベルの書き方
    独学で制作物を作成

経験年数は見方が分かれます。それでも、書いておけば実務かどうかを判断する材料になります。独学の技術は、実務と区別して書いてください。

レベルは「できる」「少し触れた」といった曖昧な言葉より、何を単独で担当したかで書くほうが伝わります。応募先が重視する技術を表の上に置くと、読み手が探す手間も省けます。

ポートフォリオやアウトプットを補足資料として添える方法

コードや技術記事を公開しているなら、リンクを職務経歴書の末尾に載せます。作った動機と使った技術を一行添えると、見てもらいやすくなります。

リンクを載せる前に、実際に開けるか、公開範囲が正しいかを確認しておきましょう。前職の業務コードや社外秘の内容が含まれていないかも、見落としやすい点です。

職務経歴書のファイル形式は、Word、Excel、PDFなど応募先の指示に従います。凝った独自形式より一般的な書式のほうが、読み手の負担は小さくなります。

05未経験者と経験者はどう書き分ける?志望動機・自己PRの記載例

未経験者は学習成果を、経験者は実務実績を軸に志望動機と自己PRを書くと分かる比較図
未経験者は前職の課題意識と学習成果、経験者は担当範囲や実務実績と応募先の技術・事業との接点を軸に書き分ける、という違いを示しています。
POINT

未経験者は学習の成果と前職の強み、経験者は担当範囲と応募先の技術を結びつけて書きます。

【未経験】志望動機の例文~前職の経験とIT学習をつなぐ~

以下は型を示すための例文です。[ ]の部分は、ご自身の事実に置き換えてください。

「前職の[業務内容]で[課題]を感じ、システムによる改善に関心を持ちました。現在は[学習内容]を半年学び、[制作物]を作成しました。貴社の主要技術である[技術名]を活かし、まずは開発業務で貢献したいと考えています。」

学んだ期間と作ったものを具体的に書けば、意欲だけの文章にはなりません。応募先の技術と接点があるなら、ぜひ触れておきましょう。

組み立ては「きっかけ、学習の中身、応募先との接点、入社後の姿勢」の4段階です。このうち、きっかけは前職での具体的な場面から書き始めると、IT志望の理由に説得力が出ます。

たとえば「毎月の集計を手作業で繰り返し、ミスの確認に時間を取られていた」といった場面です。そこから「仕組みで解決できるはずだ」と考えた流れを書くと、志望の理由が一本の線でつながります。

注意したいのは、学習内容を教材名やスクール名の羅列にしないことです。「何を学んだか」よりも「それで何を作れるようになったか」を書くほうが、採用担当者には伝わります。

制作物を挙げるときは、何のために作ったか、どの技術を使ったか、自分が担った部分はどこかを一言ずつ添えます。ポートフォリオのリンクがあれば、職務経歴書側に載せると履歴書の欄を圧迫しません。

応募先の求人票や採用ページに使用技術が載っていれば、その言葉を拾って接点をつくります。技術が一致しない場合は、無理に合わせず、学習の姿勢や制作の進め方で関心を示す方法もあります。

志望動機は、書いたあとに「この会社名を別の会社に差し替えても通じるか」と自問してみてください。差し替えても通じる文章は、使い回しに見えやすくなります。

【経験者】志望動機の例文~応募先の技術や事業に結びつける~

「[年数]年間、[業界名]の業務システム開発に携わり、設計から運用まで担当しました。貴社の[事業領域]で、これまでの経験を活かしたいと考えています。今後は[技術名]にも取り組み、サービスの成長に貢献します。」

経験者は、これまでに得たことと応募先での活かし方を結びつけて書きます。技術や事業の言葉は応募先ごとに入れ替え、使い回しに見えないようにしましょう。

経験者の場合、履歴書の志望動機は短く、詳しい担当範囲は職務経歴書へ回すのが基本です。履歴書では「なぜこの会社か」を中心に据えると、2つの書類の役割がきれいに分かれます。

応募先の事業や技術を調べるときは、採用ページやサービス紹介、技術ブログなどが手がかりになります。そこで見つけた課題や方向性と、自分の経験が重なる点を一つ選び、志望動機の中心に置きます。

転職理由が現職への不満に偏らないよう、応募先で実現したいことを軸にまとめると読み手に前向きな印象が残ります。

現職への不満が本音にあっても、そのまま書く必要はありません。「現職では扱えない領域に挑戦したい」のように、実現したいことへ言い換えて、事実と矛盾しない範囲で整理します。

【未経験】自己PRの例文と、前職経験の活かし方

「前職では[年数]年間、[業務内容]で顧客の要望を聞き取り、改善提案を行いました。課題を整理するこの力は、要件を理解する場面で活かせると考えています。現在は[学習内容]を学び、[制作物]を作成しました。」

自己PRは1点に絞り、結論から書き始めます。エピソードは「考えたこと、対策、結果」の順に並べると伝わりやすくなります。

営業や接客、事務といった職種でも、ヒアリング力、調整力、正確さなどはIT業務に通じます。ただし「コミュニケーション能力があります」と言い切るだけでは弱いため、どんな場面でどう動いたかを一つ添えましょう。

IT職種との接点は、「顧客の要望を仕様に落とす」「作業を手順化して効率を上げる」のように、業務の言葉で結ぶと自然です。

強みが複数思い浮かぶ場合は、応募先の求人票に書かれた求める人物像と最も重なるものを一つ選びます。残りの強みは、面接で聞かれたときの話題として取っておく形で十分です。

【経験者】28歳・実務経験数年の自己PR例文(200〜300文字)

以下は型を示す例文です。数字や技術は、ご自身の事実に置き換えてください。

「私の強みは、課題を整理して改善まで進める力です。[年数]年間、[開発分野]の開発で[担当内容]を担当し、[課題]に対して改善を提案しました。結果として、[成果]が改善しました。チームでは後輩の相談にも応じ、作業の偏りを調整しました。貴社でも、この経験を活かして開発に貢献します。」

履歴書の自己PRは200〜300文字が目安とされる例があります。

実務数年のうちは、リーダー経験がなくても、改善提案やレビュー対応、後輩への助言といった小さな役割が材料になります。成果を数字で言えない場合は、作業時間の短縮やミスの減少など、変化の方向を言葉で示せば足ります。

例文の中の[成果]は、あとから職務経歴書で裏付けられる内容にしておくと安心です。面接で「具体的にどう改善したのですか」と聞かれたとき、プロジェクトの期間や自分の役割まで答えられる範囲で書きましょう。

履歴書と職務経歴書で内容が重複するときの書き分け方

基本情報が重なっても問題ありません。2つの書類は役割が違うので、重複は自然なことです。

履歴書の自己PRは要点を短くまとめ、職務経歴書ではエピソードや数字を加えて詳しく書きます。ただし、両者の内容が矛盾していないかだけは、必ず確認してください。

具体的には、履歴書で「強み」として挙げた言葉を、職務経歴書のプロジェクト実績で裏付ける形にします。期間、役割、使用技術の表記がずれていると、面接で食い違いを指摘されやすくなります。

書き分けの目安は次のとおりです。

  • 履歴書:強みの結論と、応募先での活かし方
  • 職務経歴書:強みを裏付ける場面、役割、結果
  • 共通:期間・役職・技術名の表記

提出前には、2つの書類を並べて読み、強みの言葉と実績の中身が対応しているかを見直しましょう。

06書類選考で落ちやすいIT転職の履歴書にはどんなNG例がある?

POINT

不備、使い回し、具体性の不足が、落ちやすい書類に共通しています。

採用担当者が見るNGポイントと共通点

書類選考で落ちやすい要因には、不備、誤字脱字、空欄、具体性の不足、求める人物像とのズレがあります。

IT職では、次のような点が目立ちます。

  • テンプレートをそのまま使っている
  • 志望動機が汎用的で、応募先が変わっても通用する
  • 年号や表記が混在している
  • 略称や誤字がある

職務経歴書は応募先ごとに内容を変えるのが基本です。同じ内容の使い回しは好ましくないとされています。

未経験者が陥りがちな「意欲だけ」「学習の羅列だけ」の書き方

「成長したい」「貢献したい」だけでは、何ができるのかが伝わりません。反対に、学んだ言語や教材を並べるだけでも、実力は見えにくいままです。

学習内容に加えて、作ったもの、工夫した点、できることを具体的に書きましょう。応募先の技術と重なる部分を選ぶと、意欲と実力の両方が伝わります。

技術や実績を盛りすぎるリスクと面接での整合性

経験を大きく見せると、面接の掘り下げで答えに詰まり、信頼を失いかねません。応募書類はコピーを取り、面接で矛盾した回答をしないよう備えてください。

使った技術は、自分がどこまで担当したかを区別して書きます。「一部担当」「保守のみ」といった書き方でも、誠実さは伝わります。

PDF提出のファイル名・容量・パスワードのマナー

ファイル名や容量、パスワードの扱いは、応募先や応募サイトの指示に従うのが前提です。

指定がない場合の一例として、「職務経歴書_氏名_日付」のようなファイル名が紹介されています。容量は3MB以内が安全とされる例もあります。

証明写真は必須?スマホで撮った写真は使えるか

写真は、3か月以内に撮影した鮮明なものを使うのが基本です。写真館でもスピード自動撮影機でも構いません。

スマホ撮影の可否は応募先によって異なり、公的資料では触れられていません。応募先の指示があれば従い、不明な場合は仕上がりの鮮明さを基準に判断します。

07提出前に使える履歴書・職務経歴書・スキルシートの点検チェックリスト

POINT

提出前は、表記と整合性の2点を確認すれば、多くの不備を防げます。

履歴書の点検項目(表記ゆれ・年号の統一・誤字)

履歴書では、次の項目を見直してください。

  • 年号を和暦か西暦のどちらかに統一している
  • 会社名・学校名・資格名が正式名称である
  • 「です・ます」調で統一している
  • 「ふりがな」「フリガナ」が様式の指定と合っている
  • 写真が3か月以内のものである
  • 誤字脱字がない

年号は、通常は和暦を使います。ただ、外資系企業やIT企業では西暦が一般的とされるため、どちらを選んでも書類全体で統一しましょう。

提出期限の数日前に完成させ、時間を置いてから読み返すと、誤字に気づきやすくなります。

職務経歴書とスキルシートの点検項目(成果・数字・技術の整合性)

職務経歴書とスキルシートでは、次の点を照らし合わせます。

  • 期間・人数・担当工程・使用技術が揃っている
  • 数字に根拠があり、説明できる
  • 履歴書の職歴と職務経歴書の内容が合っている
  • スキルシートと職務経歴書で技術の記載が食い違わない
  • リンクが開く

技術の記載は、書類ごとにずれやすい部分です。技術の一覧を一度作り、そこから転記すれば食い違いを減らせます。

応募先ごとに書類を調整するときの確認ポイント

応募先ごとに、次の3点を見直しましょう。

  • 求人票の求める経験と、職務経歴書の冒頭が重なっているか
  • 志望動機が応募先の技術や事業に触れているか
  • 自己PRのエピソードが、求める人物像に合っているか

基本は、求人票や採用ページで求める経験や能力を確かめ、書類の中で具体的に示すことです。

08関連する記事

POINT

IT転職の履歴書と職務経歴書を整えた後は、書類内容に沿った面接準備を進め、公的支援も活用すると安心です。

履歴書と職務経歴書を整えたら、次は面接の準備に進むと流れがスムーズです。面接では書類の内容を掘り下げて聞かれるため、書いた内容に沿って話を組み立てておきます。

  • 志望動機の掘り下げ:応募先の事業と技術を調べ直す
  • 自己PRの整理:エピソードを1つに絞って話せるようにする
  • 面接準備:書類のコピーを手元に置き、整合性を確認する

書類の書き方に迷うときは、公的な相談窓口も頼れます。ハローワークでは、応募書類の添削や模擬面接を受けられます。

マイジョブ・カードも便利です。職歴や学習歴を整理して、履歴書・職務経歴書の作成・編集に転記できます。スマホからも編集でき、キャリアコンサルタントに相談しながら進めることもできます。

09趣味・特技

POINT

趣味・特技欄はIT転職の履歴書で、業務に近い内容を簡潔に記し、本人希望欄は特別な事情がなければ貴社規定に従います。

趣味・特技欄は、採否に直接関わることは少ないものの、面接の話題になりやすい欄です。記入欄があるなら、空欄にせず何か書いておくほうが印象は良くなる傾向があります。

IT職なら、プログラミングや個人開発、技術書の読書など、業務に近い内容が自然です。業務につながる趣味は話題が広がりやすく、人柄も伝わります。

若手なら、大学での専攻やゼミ研究を書く方法もあります。

避けたいのは、印象を損ねるおそれのある内容です。面接で具体的に話せる範囲にとどめ、短くまとめてください。

本人希望欄は、特別な事情がなければ「貴社規定に従います」と書くのが基本です。必須の条件がある場合だけ、理由を添えて記入します。

SUMMARYまとめ

履歴書は事実を正確に書く書類で、職務経歴書は担当範囲・技術・成果を応募先に合わせて見せる書類です。この役割分担を押さえておくと、IT転職の履歴書に何を書き、何を省くかを判断しやすくなります。

短期離職やSES、ブランクがある方、未経験から挑戦する方は、第3章と第5章の型を自分の経歴に置き換えてみてください。書き終えたら、提出前チェックリストで年号の統一や、履歴書と職務経歴書の整合を確かめましょう。

今の書類は、求人票を読んだ人が「この人に会いたい」と思える内容になっていますか。

FAQ

よくある質問

QIT転職の履歴書と職務経歴書は何が違いますか?
A履歴書は学歴・職歴・資格などの基本情報を端的に伝える書類で、職務経歴書は担当範囲・実績・使用技術をプロジェクト単位で詳しく見せる書類です。職務経歴書はA4縦1〜2枚程度の自由様式とされており、履歴書に書ききれない内容を補う位置づけです。IT職では職務経歴書で選考が左右されやすい傾向があります。応募先ごとに内容を調整することも前提になります。
Q履歴書の資格欄には基本情報技術者やAWS認定をどの順番で書けばよいですか?
A原則は取得順に、正式名称で書きます。「Iパス」ではなく「ITパスポート試験合格」のように略称は避けてください。書ききれない場合は応募職種との関連が高いものを選び、残りは備考欄に回す方法があります。中途採用では資格より経験が重視される傾向があり、資格がなければ空欄か「特になし」で問題ありません。
Q1年未満の短期離職が複数ある場合、職歴にすべて書くべきですか?
A職歴は短期間のものも含めて正確に書くのが基本です。ハローワークの資料では、期間が短くても学んだ点や希望職種との関連があれば記載するとされています。省くと経歴の食い違いとして面接で指摘される場合があります。退職理由は自己都合なら「一身上の都合により退職」と書き、面接で説明できる理由を事前に整理しておきましょう。
QSESで派遣先が複数ある場合、履歴書は案件ごとに書きますか?
A履歴書は会社単位でまとめ、案件ごとの詳細は職務経歴書に書くのが一般的です。履歴書の枠に収まらない場合は「(派遣元)に派遣登録し○○業務に従事」のように省略できます。職務経歴書には派遣先の業種、期間、役割、使用技術、成果を記載してください。守秘義務がある案件は、社名を伏せて「某人材会社」のように表記する方法があります。
Q証明写真は必須ですか?スマホで撮った写真は使えますか?
A一般的な履歴書には写真欄があり、撮影から3か月以内の鮮明なものを使うのが基本です。写真館やスピード写真機で撮ったものでよいとされていますが、スマホ撮影の可否は公的資料に明記がなく、企業の指示によります。Web提出の場合は、写真館でデータも受け取っておくと対応しやすくなります。応募先から指定があれば、それに従ってください。

出典・参考

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